競合店対策、仕入率を下げる
近隣に大型競合店が出来たら、どうやって戦えば良いのでしょうか?
既に競合店が出来て、その影響を受けているというお店だけの問題ではありません。
あなたのお店の近隣にも、いつ競合店が出現するかも知れません。
充分な資金と適当な物件が必要になります。
バブル期と比べると店舗の家賃や保証金の額も下がってきているとはいえ、かなりの出費を覚悟しなければなりません。
それでも、価格競争に陥りそれこそ消耗戦に突入する危険性は残ります。
「サービス券」や「スタンプ・サービス」をやりすぎても、結局はディスカウントしているだけなので慎重に。
以前「レンタル1円戦争」が話題になっていましたよね。うんざりですよね。
競合がレンタルだけでなくセルや中古売買、その他との複合チェーン店の場合、
新規出店当初はレンタル部門で思いっきり価格を下げ、相手が撤退するのを待つという戦略をとることもあります。
現在、主に大手FCチェーン対策として、いくつかの成功例から導き出されたレンタル業界の常識的な方法は、
アダルト・コーナー徹底強化で対抗するというものがあります。
(1)先ずは総売上の中でアダルト比率を50%以上にする。
一般作と比べるとアダルト系(インディーズもの含む)の方が仕入れが安く、利益率も高い。
中古販売も高めの価格で売れる。そこで稼いだ資金を、
(2)一般作の仕入れに回し、一般作も充実させる。
(3)料金も競合店より安く設定する。
しかし、この方法もお金がかかります。結局「資金力」の勝負となります。
最悪のパターンを考えてみましょう。
競合店が超大型でアダルトも強いとしたら、、、やはりアダルト強化法も絶対的な対抗策ではありませんよね。
アダルトを徹底的に強化することに抵抗のあるお店にも不向きですよね。
では、アダルト以外の特定ジャンルを徹底的に強化する方法はどうでしょうか。
残念ながらこの方法で勝ったという例を今のところ聞いたことがありません。
競合店が出来たので(ビデオを強化するため?)「CDレンタル」を止めるお店もありますが、
若年層が来なくなるので長い目で見ても損です。
(若年層も数年後にはDVDやビデオを借りるようになると仮定すれば、、、)
あなたのお店のセールス・ポイントは何ですか?
●自店の強みが明確になっていればそれを徹底的にアピールしよう!
自店の「セールス・ポイント」をはっきり表現できることが大事です。
実はこれが一番難しい問題です。
一生懸命考えなければなりません。
それが分かれば、そこにオンリーワンになれるヒントがあるはずです。
独自の店作りをすることにより価格競争とは無縁でありたいものです。
これらにプラスして(店長、又はオーナー)のキャラクターを全面に押し出すことも考えてみて下さい。
●そしてそれを書く! 表現する、、、
チラシや「ホームページ」(今でしたらブログや携帯メールを徹底活用する!)にも載せる。
店頭でも話す、伝える。
「強み」の部分を、さらに徹底強化していく。
多くの人に知ってもらう努力をする。
●上記、お店のセールス・ポイントや経営者のこだわり、コンセプトに照らし合わせて店作りを見直す。
●料金設定は、(競合店による被害状況に応じて)価格競争にならない程度に合わる必要があるかも知れません。
●品揃えについては毎週きめ細かなフォローの出来る体制(システム)を作って下さい。
お店の強みが分かったら、その強みに向かって前進あるのみ。深く掘り下げていきます。
お店の方向性がある意味偏っていきますから、ターゲットとする客層も自然と絞り込まれていくことになります。
タイミングをみて「キャンペーン」等を実施し、上記セールス・ポイントを更にアピールします!
「お店のファン作り」開始!友達を増やすように、、、
そして出来ることから1つ1つ着実に実践していきましょう。
先ずは小さなアイデアを実践してみる。
評判が良いようならそれをどんどん掘り下げて行く。
すぐに結果の出ないものもありますが諦めずに続けていきましょう。
結果の出ない原因を追求し、改善していきましょう。
とりあえずお金のかからない事からどんどん進めて、お店をガンガン個性的にしていきましょう。
パワーミュージックはそのために役立つネタを随時提供していきます。
<PS>
◆「競合店調査」をしよう。
自店より優れているところと欠点をそれぞれ箇条書きにする。
(書くことが大事、書きながら考える)改善すべき点は改善する。
(但し優先順位が一番というわけではない。クリーンネスなどが平均レベル以下というのは困りますが、、、)
競合店がホームページを開設している場合、そこもチェックしておく。
(同じようなホームページを作ってはイケナイ!)
客になったつもりで覗いてみよう。
これから入会したいと思っているとして、知りたい情報が載っているかをチェックしてみよう。
◆某有名コンビニチェーンの会長は、競合店など見なくて良いと言っているそうです。
競合店を見るとその良いところの真似をしたくなる。
しかしそれではいつまで経っても独自の店作りは出来ない。
お客様のことを考えること。
これが基本中の基本であり、毎週、全国から集まる店長会議などで繰り返し繰り返し話すのだそうです。
レンタル業界はどうでしょう? 大手の真似をしているところが多いように思います。
大手がやっているからと何の疑問も持たずに真似をしている限り一番にはなれません。
生き残る事も出来ません。これだけはハッキリしています。
◆大手FCチェーンのCDレンタル・ノウハウとは?
(1)在庫量が豊富。
(2)新譜についてもたっぷり仕入れている。
邦楽アルバムは、3週間禁止前と変わらない厚み(1タイトルあたりの)を入れている。
シングルについても、イニシャル発注でたっぷり仕入れている。
但し追加発注はアルバム、シングルともこまめに行われていない。本部の担当バイヤーの力量によるようだ。
解禁洋楽についても仕入れるタイトル数は多い。
つまり、出る出ないにかかわらずたっぷり仕入れていることにより、ユーザーから見れば在庫の多い店となる。
DVDの仕入も基本的には同じ方法をとっている。
メーカーからの施策に応じて、B級作品でも超大量在庫となるものがあるが、
場合によってはユーザーの不信感を買うことにつながりかねない。
「○○○に行けば何でもある。」が店作りのコンセプト。
大型店舗で、資金に余裕がなければやっていられない仕入方法。
当然回転しないソフトもかなり多い。
◆一人より二人以上の人が集まってワイワイガヤガヤ、アイデアを出し合う方が楽しい店作りが出来る。
某レコード会社の専務が昔レンタルショップをやっていた時も、奇抜なアイデアを出し合っていた。
◆店の個性は、店長(オーナー)の個性。店長が替われば、店も変わる。
◆大手FC、、、各店舗は本部の個性(システム、看板)となる。
ここでは各店の店長の個性は出しにくい。
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◆普段からとても気になっていたこと、、、
<CDレンタルの仕入れが多すぎるのでは?とお悩みのレンタルショップ経営者様>
ビデオ、DVD、CD、本、、、いわゆるソフト商品は、それぞれ毎月多くの新作、新譜、新刊が発売になります。
他の業界では考えられない事です。
これら大量に発売されるタイトルについてその全てを(特に社長、経営者が)把握する事は非常に困難です。
どちらのお店でもDVDは売上の中心的存在なので、(仕入れ単価も高いので)、
比較的細心のチェックが入っていることでしょう。
DVDは月1回の発注なので情報収集や仕入れ価格交渉に充分な時間をかけていることと思います。
でもCDはほぼ毎週イニシャル発注があります、、、
CD(音楽)に最も関心を持つのは10〜20代の若い層です。(最近は30〜40代の層に移りつつあるようですが)
オーナー又は経営者も齢を重ねるにつれ、他人まかせになっているのではないでしょうか。
でも、ここで注意すべき点があります!
もしかしたら、仕入れ担当者の趣味に偏っているかも知れません。
中には、1〜2回の貸し出しで終わっているものが多いかも知れません。
DVDも、CDも新譜、新作がフル回転し、更に旧譜、旧作になってからも回ってくれないと儲かりません。
新譜の段階で回らないものは、よほどのことがない限り旧譜になっても回り出すことはありませんよね。
多くの店では、毎週回転データーを出力し、検証し、改善を図るところまで踏み込んではいないのが現状だと思います。
何故でしょう?
誰でも自分の失敗したことを調べたくはないし、上司や他人に知られたくもないからです。(私もそうです。)
しかし、「何故失敗したのか」ということを十分に反省し、改善していかない限り、
毎回同じ失敗を永遠に繰り返すことになります。
レンタルの場合、仕入れに失敗したソフトがあっても、売場に埋もれてしまい見分けがつきませんが、
セルの場合は比較的「売れ残り」であることが分かります。
またレンタルと違って返品する事も可能です。
1〜2回貸し出しただけではまだ元が取れていないということをしっかり認識しなくてはなりません。
<では、どうすれば良いのでしょうか?>
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